初嵐が舞い上げる夏を 紐解いて線状に放つ時は 朧げな感覚だけが いつも我先を急いでいて 恥を晒す 繋いだ感情を蔑んでしまった 日々は陰に、忙しくただ加速する “誰よりも先に 今日を終えなくては”と 最後にしようとした恋も 上擦って台無しにしてしまうんだ その過去を統べてこその一歩に 意味があると思えるだろうか 間違いなんてないと 思うようにしたって 欲しがったモノは手に出来ず 俺らは死ぬ 膿が溜まった肝臓を放って置いて 泣く子も黙る勢いで酒に潰していく 浪漫など無い、その場凌ぎの宴 お前の後悔さえ過ぎ去ってしまった 我武者羅に生きた証と風に舞って こんな戦場で勝敗は無いが 月の影を背に受け、まだ加速する さらば