雨の匂い、柔らかい夜風 寝巻きのまま飛び出して 会いたい人は今頃 私の事を忘れて 消えたいまま生きた半生 向き合うことに疲れてきたの 磨いても磨いても 輝く日は見えないもの 星を感じたい時ほど 曇った空が邪魔をする 雨の匂い、柔らかい夜風 鍵もかけず飛び出して 貴方の手がぴったりと 嵌った首を撫でた 消えたいまま生きる余生 もうそろそろいいかしら 磨いて磨いた私を貰ってね 雨の匂い、柔らかい夜風 書き置き残し飛び出して 暗いだけの人生に 父と母に御礼と謝罪を 雨の匂い、柔らかい夜風 貴方の腕に抱かれてさようなら 最後に美しく思えた この世の全てになんの意味もない なんの意味もない 雨の匂い、 柔らかい夜風 雨の匂い、柔らかい夜風