(Ah A-R-Y-U しっとり歌うぜ) 「あっ」と言う間だったね と言われて お前の「あっ」はどんだけ長いの 言いたくなるけどまた言いかねてる 他に言い方なんて知らないよ 「知らない」で 思い出したことだけど 僕には「知らない」が多すぎて この身体で見た・ 聞いたものだけでも パンクしそうだよ もう無理です 生まれ変わりがもしもあるならば 僕の前世知るものは居るかな? たとえばあの空に浮かぶ月は 僕のこと 知ってくれてるといいな 君もいいおじいちゃんなんだろう これ以上新しい記憶なんかもう 入らないふりして何年間 何喰わない顔で浮かんでんだ 秋の高くなった空と 少し冷たいそよ風に この世界の広さを知り 寂しくなる 手の届く距離に 君の温度があったのに 繰り返しで増えていく 僕と君のリンクル カーテンの隙間から顔を出す 月明かりを見つめてなんとなく 終わりを感じ始まりを告げる朝日は まだ昇らないけど 涙流すだけでは成仏しない夏が こちらを見ているが気にすんな 今に北風が吹き返すからさ 今だけは謎に センチメンタルで居させて ベランダで煙草を吸わせて 付き合うよ うさぎの餅つき 僕と君 2人のお墨付き コオロギとスズムシの楽団 澄んだ秋の空気がよく似合う 発達した文明の中で エアコンを止めて語り明かせ 秋の高くなった空と 少し冷たいそよ風に この世界の広さを知り 寂しくなる 手の届く距離に 君の温度があったのに 繰り返しで増えていく 僕と君のリンクル 来年も夏が来る