今でも胸が痛むのは 彼女を失ったこと 僕らが抱いたシンパシー あれは何だったのだろう ちょっとのことですべて ゼロになってしまうのならば 不思議な夢から覚めて 涙がこぼれたら ブランケット引き剥がして 彼女を探すのさ やっとのことですべて 伝えられるようになったのに 誰にも気付かれず 鏡の裏側へ ひとりでに飛び込んで行く それからの僕はこんな風に 声を張り上げるんだ まるで ジャングルクルーズの 案内人のように 人さし指を口に当て 腰を屈めながら 明日への抜け道を こうして探して歩くんだ うなだれていた週末 ひとりぼっちの部屋の壁紙が崩れ 落ちて 広がるテーマパーク おもちゃの列車から猿が 陽気に手を振れば 打ち鳴らされたシンフォニー 眩い光のパレード ちょっとのことですべて ゼロになってしまうのならば 誰かの腕をとって 太陽に背を向けて 街角へと消えようか さようなら! 今夜 人知れず 僕は落ちていくんだ まるで暗闇を行く潜水艇のように 人さし指を口に当て 声をひそめながら マーメイドに会えるまで 涙 涸れるまで 近ごろの僕もこんな風に 声を張り上げるんだ まるで ジャングルクルーズの 案内人のように 人さし指を口に当て 腰を屈めながら 明日への抜け道を こうして探して歩くんだ