星空に包まれた この街を抜け出して 自由へのエントランスで 引き止められた僕ら 誰が本当の未来など 指で描けるのだろう 今は砂の上 この場所を飛び交う戦闘機 雲を引き裂いた 国境の上で出会った君は 月より高い星をかざして 呟くようにこう言ったんだ 「24時間 人は生まれ死に行くまで 小さな星を一歩も出ない なのにひとりさ」 百の腕 振り切れば いいことが起きるかい? 千の虹 かかるまで 雨を降らせる気なの? 君の住む街は 肥大した道路に塞ぎ込まれ そこは夢の国 溶け出した地面が生き物を 吸い込んでいるよ 国境のジェントルマン 弱気な君は言葉をひとつ失っていた そして僕らは気付きはじめる 「24時間 あの夕暮れは孤独を乗せて 地球をまわる だから僕らはいつもひとりさ」 国境のジェントルマン 逃げ出し向かう夢の国は君の背後だ その手をどけて僕を行かせて 「24時間 人は生まれ死に行くまで 小さな星を一歩も出ない だからひとりさ」