幾つもの涙をみてきた 何も出来ない自分に苛立ちを隠せず 震える手を握りしめて だけど僕たちはそこで立ち上がる 心と愛を学んだ もう何日歩き続けたことだろう? 薄汚れた毛布を肩にかけ ひたすら泥だらけの靴で君を探し 続けたんだ 山も越えた 闇も越えた 『生きていて欲しい』と願った 涙ぐんだ君を見つけ 駆け寄り強く抱きしめ合った もう二度と見失わぬように ひとりぼっちにさせてごめんね 雪が混じった西風に吹かれて 泣き笑いする君の髪を撫でて 赤黒く染まる山をみつめながら 離れないよと誓った 目を閉じると今でも浮かんでくる 自分に必死で見捨ててしまった 生きたくても生きられなかった 人の命の叫びが 帰る場所も 生きる意味も わからなくなってしまったけれど 息を吸って 共に生きて 悲しみをだいていこうと決めた きみを守りぬくために 弱音はいて 泣き叫んで 諦めかけた時もあったけれど いつか帰る 君と帰る 笑顔で故郷の夢をみて 遠い遠い約束の場所へ