ねえ、欲しいものは何?と 訊かれたって 答えなんて持っていない 多くを愛せるほど器用じゃないし 最後に残しておく 切り札なんてあるはずもない 保障のない未来に譲りたくはないの 止まない心臓のパルス 闇を抜けていく 朝焼けが瞳に映り込んで 魂を焦がしている 刻み付けて これ以上はない この生命たとえ 明日終わってしまっても構わないわ 持てる総て 全部見せてあげる 最果てへと向かう舟 恙なく繰り返し月はまた 太陽に空を明け渡すだけさ 今日しか会えない私がいる ちゃんと見届けて 蝉時雨 誰もが纏った 化けの皮を暴いてくれ 向け合う瞳に 嘘は要らない この声は飽きもせず 此処で歌い続けているから 聞こえたなら その手を鳴らして 朝焼けが瞳に映り込んで 魂を焦がしている 刻み付けて これ以上はない この生命たとえ 明日終わってしまっても構わないわ 持てる総て 全部見せてあげる