泥仕合になってきた 僕のこの人生は 何行描いたかも わかりやしないな うだつも上がらないわ 人様に好かれたいな いつまでも沼の底 這ってる竜のよう 泡を眺め星を想っている いっそ飛べたらなんて 震えて 散々鳴いた鳥は 段々遠くへ行った 何もしないから どこまで生きてみても僕は僕だった もう あくびが出てくるよ いや 違う 僕じゃない こんなの 僕じゃない 僕が僕であるための理由は 何を差し出せばいいのでしょう かけがえないものなんて いくつもあったところで 持って行けないから共に燃やして 簡単だったことも 万感だった傷も すべてを繋いだ ありえないこともありえると まだ夢見がちだけど 用意されていたカトラリーでは 食えない僕だ 剥がれ落ちた鱗が睨んでいる じっと睨み続ける 今も 惨憺たるや!そんなんは 食い飽きたんだ なぞる鱗を愛した 冷めたそれも僕と呼べたら 羽根も要らなくなるんだろう 深く息を吸い込んだ 泥に塗れていた それでも幾分か マシになっているような 気のせいかな