正しさもない夜に 君は震えて 悪魔からの逃げ方を 僕に教える 夏の雨 君を攫って まともじゃない世界へ 病める日も健やかなる日々も ここにはないけど 僕の眼に星がひとつ 幻のような時を紡いだ 哀しいかな 君の熱は 手のひらに残らなくて 最後の日から数えて 今日はどれくらいかな 眼を伏せて笑い声 愛す 溶けてく 耳たぶに嘘を飾った 「まともってなんだろうね」 その針が今もこの胸の中 痛むものです 君の背に僕がひとり わからないまま熱を焚べては 哀しいような 苦しいような 戻らない迷い星 青葉のあとで 話をしてさ 許しはなくともここを抜け出そう 「どうせ明日も雨が降るから 星が見えるまでいてもいいかな」 ずるいかもねってずるい顔で 笑いかけた その欠片が僕を照らしていた 次を待つ駅のホーム 来なけりゃいい でも来るべきだ 巡る街 僕を残し 流れ星は流れていく この歌を君に叫ぶ 曖昧だけど確かな熱を 戻らない君を想う こんなことも忘れていく 星をひとつ 歌にする