朝から空き缶つぶして袋に詰めて ゴミ捨て場に降りて投げ込んだら 全部昨日の晩のことなんて 忘れてしまえた まだおやすみの街 朝曇りの陽の中 歩く あたらしい1日に向かう すがすがしく 待ってよ 朝 待ってよ 昨日 待ってよ ああ 待ってよ 時計を確認すれば お昼過ぎでさ 音もない蒸した部屋の中は グラスの音1つで 時間が飛んだような夏の日 窓開ければ 肌を撫ぜる風 こんなありきたりな愛しさも 連れていってくれるかしら 泣かないで 夏 止まって 時間 留まれるなら 目を閉じて 夏がまた今年も 過ぎていってしまうよ 目を開いて見つけたのは 洗濯機の奥 待ってよ あ〜 よかったよかった 元気? どこまで? ありがとう おやすみ またあしたね 朝起きる 目を開く 窓開ける ゴミを出す 家に帰る 窓を開ける 耳すます 目を閉じる 夜更かしの蝉も 十字路のなか 生活を終えて いつの日にか 目を閉じる