雨上がり 不意に触れた 横顔に咲いた 花一つ 病み上がり 疼いた鼻 最低な顔晒し にべもなし 灰色の蜃気楼 真鍮 疲労 揺れる 気温 あらましから外れて 拙な世に飲まれた 遊歩道 明々 自問自答の帰路生暖かく吹く風 避けてく 恋をするたび 甘い光が差す 春に溶けて無常 花が咲くように笑う 一重の目に 少し映っていたくて 痣になるほど強く握りしめて ぎゅっと ぎゅっと ぎゅっと 恋をするたび 同じ空を染める 君は花咲娘 髪飾りが目を盗む 健気な姿はまるでポチ 剰え 女々しいのに あはれ 恋など浅ましい 桃源郷 理想と因果応報 透ける模様 悪辣な唇 仄かに汚れた 綸旨 妄想 近日公開 評論 説法 バラバラに解ける 些事 集める 恋をするたび 闇が色めき立つ 頬に落ちた 群青 花が散るまで 全部忘れていて 今は踊っていたいから 声も出ない程 強く抱きしめて ぎゅっと ぎゅっと ぎゅっと 恋をするたび 同じ台詞を待つ 馬鹿な 花咲娘 最後から数えて 何番目の恋になるか 分かんないけど 何度でも花を探してしまう 最後には離れて正解ですって思える 程 ドライじゃないし 今は右手で繋ぎたい 影が疚しく伸びても 恋をするたび 淡い光が差す 春に溶けて無常 花が咲くように 笑う 一重の目に 少し 痣になるほど強く握りしめて ぎゅっと ぎゅっと ぎゅっと 恋をするたび 同じ空を染める 君は花咲娘