朝焼けを待たずにもうすぐ 消えていく 骨のような両手は何を欲しがった? 助かりたいだけで 笑顔で見捨てたんだ 優しい人らを使える物として 踏みつけていたんだ 気づかれたところで 「はじめから 失っていたようなもの」と 開き直りながら 何故か傷ついていて 自業自得なんだって 言い聞かせていた 僕は罪人なんだ 群衆に紛れて 覚えられないように目も耳も 変えたんだ 声を失ったって正直になれないね 心は今もまだ檻の外に出られず 虚ろに歌っている 「被害者がいるなら 恐らく僕以外の 関わった人間さ 本当にごめんな」 なんて言えたならば どれだけよかったろう 褒められたかったんだ 誰よりも永く 僕は罪人なんだ 日常に紛れて 何も残さぬように 未来は捨てたんだ 声を失ったって 正直になれないね 心は今もまだ 檻の外に出られず 虚ろに歌っている 僕は罪人なんだ 群衆に紛れて 覚えられないように 顔も血も変えたんだ もはや僕なんだって 言える根拠もないね 心は今もまだ 檻の外に出られず 虚ろに歌っている