六畳 夏の月明かり 白紙から天へと信じても 綴るインクは無くなって 落ちる雫達に悔やんで 「この音楽じゃ何もかも 出来ない 成らない 腐るだけ」 向かい風 「無」交う音 また「いつものところで」 煌 絶えない灰色の浜辺で 微笑む君は白の花瓶 「また歌ってよ」その声も 嫌になって 吐き出した 「すり減り切ったこの歌の先が どこに向かうかわからないんだ」 そんな時 君は 言ってくれたんだ 「君の心を呼ぶ名前は 私だけなんかじゃないよ 忘れてしまいそうならさ 何度でも手を握るよ」 光纏う君と世界が 「それでいい」なんて笑うから 愛から零れた音すべてへ 安らかなこの歌を 艱難辛苦と後悔と 不幸自慢ばかりのストーリー 「それでも」と勇気をくれた あの日の君の歌こそ光だ だから空去るこの音と 僕に咲くこの思いだけは 誰かを救うと信じて歌った 龍舞うあの日と似た空を見て 輝く君は白の鍵 また「歌ってよ」その声も 嫌になって 吐き出した 「すり減り切ったこの歌の先が どこに向かうかわからないんだ」 そんな時 君は 言ってくれたんだ 「君の心を呼ぶ名前は 私だけなんかじゃないよ 忘れてしまいそうならさ 何度でも手を握るよ」 光纏う君と世界が 「それでいい」なんて笑うから 愛から零れた音すべてへ 安らかなこの歌を 「どんなに 見えない時も 聞こえない時も 光を描き 夜を超えて それは美しく生きていく 君の歌が 好きなんだ だから 愛して欲しい 笑って欲しい 歌って欲しい」 なんて 繋いでくれた あの日 忘れないよ 「レイ」 これは そう 僕と君の 歌