脱ぎ棄てた道徳 退路の喪失 心臓に絡みつく 孤独な結末 妄想を繰り返し 見放す現実 草茅の蟠り 詭弁の楽園 投げ捨てた蟲毒 囀るペテン師 目見開き笑う 羽根のない鸚鵡 フを産み感ける 満悦のゲレツ 割れたアスファルト 気情な病に ざっくばらん 滲む涙に溺れて 冥い岐路に甘く誘われて 飽き足る喧噪に踵返して ガラスの中にさぁ 溜め込んで 果てしなく蜷局巻く旻は イトを垂らし白い歯で嘲る 眼差しを水面に置いては 上から上を見下せ 書き捨てた予言 都合のいい顛末 深淵に絡まった 細いピアノ線 吐き捨てた澱に 犇く監獄 涸れた巨大都市 寡黙の煉獄 気まぐれ欺瞞は ?を並べて 事後の損失 華麗に謀られ 未知なる焦燥に 足を払われ 鏡の中では 叫んでる 限りなく広がるパノラマ 夜景に幻想と現を絡めて 誰も皆傍観するなら 上を見上げ悔めばいいさと 黙り込んだ響動めき 口を開ける静寂 世界を壊してゆく 孤独な理想郷 吐き出した深淵の言葉 凍てつく惨劇にその身を溶かして さよならを今告げたのなら 途端に世界が悶えて 落ちてゆく蜷局巻く旻は 眩い閃光に永劫を託して 負け愛しむ輩を眇めて 意気地にまた夢を見る