濡れた一輪の華に 手を伸ばし夜を明かす 指輪の痕から錆びた 鎖の匂い漂う 最果てのこの街に咲く 甘く薫らせながら 色の無い華に手を伸ばし 音も立てず散って行った 今夜、君は誰と眠るの? 背中の爪痕が赤く滲む 目眩する程甘く薫す 冷めた指先爪痕なぞる 濡れた花弁は剥がれ落ちる 戻れなくなってしまったの 最果てのこの街に咲く 甘く薫せながら 色の無い華に手を伸ばし 音も立てず散って行った 今夜は誰と夢を見るの? 月は笑いながら僕を責めた 知りたくはなかった この街で咲く君を 今でも僕の中で咲く 色の無い華に手を伸ばし 音も立てず散って行った 今夜は誰と夢を見るの? 背中の爪痕が僕を責めた 華は音も立てず散って行った