待ち合わせはいつもの コンビニの前の歩道橋 高い場所から君を 探して手をふるよ ありきたりな会話も 大袈裟な声で笑うから 楽しそうな僕らは この街の主人公 階段を降りる途中 すれ違う人に道を譲って 近付いた身体から 不意に香るホワイトリリー 嘘みたいに染まった夕焼けの 空を切り取るレンズ越しに 家に帰る頃には届くんだ 増えてく君のフォルダ 手の平の中に収まる刹那 大袈裟な声もはしゃぐ声も 寝ても覚めても眺めてた僕 足りないもの探してた 終わりとセットじゃない 始まりなんてあんのかな 答えは知らなくてもいい 逃げろさぁ意気地無し 階段を上る途中 先へどうぞと立ち止まる僕 作り笑いで会釈 ふと蘇るホワイトリリー 上書きなんて軽く言わないで 消せそうにないんだ今の僕じゃ 人混みの中で似た残り香を 探してた僕はまた 手の平が覚えてる感覚も 見返した写真とその続きも 寝ても覚めても追いかけた僕 足りないのは誰のせい 嘘みたいに染まった夕焼けの 空を切り取るレンズ越しに 振り向く先に君は居なくとも 1人じゃない気がした 手の平の中に収まる刹那 大袈裟な声もはしゃぐ声も 寝ても覚めても眺めてた僕 足りないもの探してた いつか香るラストノート