残業手当が目当てだと 後ろ指で指されてもまだ 山積みの仕事もうキリがないな 終電までに何とか切り上げよう 効率良く働ける人が 羨ましくもある帰り道 息切らせ走り飛び乗る列車 汗ばんだスーツを避ける 若いカップル 辛くないと言えば嘘 座る事も躊躇してるけど 狛犬のようにドアを守るよ 窓の景色をぼんやり眺めて 流れる明かりが何となく 夜空を彩る流星群に 見えた気がしたんだ 疲れもピークかな まぁいいや折角だ 願いでもかけよう 乗り換える駅ですれ違う 見覚えのある後ろ姿が あれは誰だっけ思い出せないな 小さくなる背中もう時間もないな 仕事に追われ時間に追われ この歳でもまだ鬼ごっこ ちょっと持て僕は逃げてんのかな それとも何かを追ってんのかな イメージとはちょっと遠く 掛け離てるけど仕方ないな 出来る限りの抵抗も挑戦も やるだけやった結果この現状だ 思い出したあの背中 きっとあれはそうだいつかの僕だ 大きなバッグに夢詰め込んで 駆け出した日がやけに胸に刺さる 頑張れるよこれはホント 酒臭い空気に誓うよ 仁王像のように守れるように まだ見ぬ君も今も あの背中も