腹を抱えてゲラゲラ笑っている 怠惰が舞台で 狂ったみたいに 踊る様がどうやら 砂を噛むほど退屈なようで 画面の向こうに目を向けて 善悪さえも緩やかに 混ざりあって 混ざりあって 混ざりあってしまって 蠟燭の体を打ち付けても尚 気づかずに なんて最低なんだろう! こんな曖昧だらけの 錆び付いた舞台の上 ただ座っていれば 天国はやって来るんだって 口だけの顔で今日も喚いている あーだこーだ ベラベラ喋っている シャーデンフロイデ 誰も彼もが笑う腹の底 死ぬことのない蛸を飼っているんだ 誰の目にも映し出されずに くり抜かれた眼と やせ細った自尊心だけ孕んだ 彼の傀儡が語りかけていた 「お前も」 贅沢に身を 骨まで貪って、貪って 吐き出した自由と 一瞬の安堵も 何処かで誰かが観ている 大体そうだろう? 所謂、大衆の渦に 飲み込まれていたいだけ なんて最低なんだろう! そんな曖昧だらけの 錆び付いた舞台の上 ただ座っていれば 天国はやって来るのか?と 疑うにはもう遅かった どうせ最低なんだろ こんな舞台の終幕は たかが知れてる程に ただ座っているだけの役を演じて 目の前の視線を気にもしない そこにいるのはつまんない 演者だけさ