下りの列車がなんだか優しく見えて 反対のホームに走って それに乗りました 朝のラッシュを 横目に見る人はまばらで 空いていたけど僕は立ってました 3つ数えたら すぐに終点の駅がやってきて 知らない隣町の春の匂いを 僕は食べました ひとつだけ痛みが来て それを無視して歩いた ぬるい風が背中から吹いた ごめんねもありがとうも 忘れかけてたみたい 約束と違う今日を今日は許そう 鏡の自分がなんだか可愛く見えて みんなはこれを見てるんだって 気づいたよ 僕らに哀しさの心がまだあれば 同じ気持ちの人を 見つけて話そうと思いました 向かう人並みを前から数えて 何やってんだろって自分で笑った 君が見てたのもこんな僕でした 涙が来て痛みが来て 悲しみさえ参加したいって 僕の心はしょうがない奴だ 僕らはもっとけらけら 笑いながら生きてる類だ さえない今日の風は幸いだ ひとひらの痛みが来て 春の匂いと一緒に ぬるい風が背中から吹いた ごめんねもありがとうも 忘れかけてたみたい 約束と違う今日を今日は許そう