褪せない

歌詞

朝が明けたら 「海を見に行こう」 その言葉が嫌だった 一緒に食べたアイスも 二人で聞いたバンドも 嫌いになって 帰り際には 「浜辺を歩こう」 その笑顔が眩しいんだ 苦かったコーヒーも 遠ざけてた洋楽も 好きになってしまった 愛を謳っても 意味はないでしょ だからもう一回 もう一回 もう一回なんて 言わないでよね 「あの日」と泣いても 聞こえはしないんでしょ ならばもう一回 もう一回 もう一回くらい 言わせてよね 夕陽が落ちて 「はやく帰ろう」 今日は捨て台詞に聞こえたな 慰める淡い満月も 時計台の灯りも 見なくなって 週末の夜は 「どこへいこうか」 画面の奥じゃ届かないな 海から顔出す太陽も 照らされた境界も 見るようになってしまった 愛を謳っても 意味がないでしょ だからいらない いらない いらないなんて 痛くないから 「あの日」と泣いても 聞いてくれないんでしょ ならばいらない いらない いらないくらい 言えるから 朝が明けたら 「海を見に行こう」 その言葉が嫌だったはずなのに はずなのに 忘れられはしないの 青い景色 赤い時間 褪せることなんてないから 好きだった 愛を謳っても 意味はないでしょ だからもう一回 もう一回 もう一回なんて 痛いだけだから 「あの日」と泣いても 聞こえはしないんでしょ ならばもう一回 もう一回 もう一回なんて 言わないから