愛しても 溶けて消えてくの グラスの底で色もなくした 曖昧なままの優しさでも 今はまだ溺れていたいよ ああ夢もリアルも映し出す暗闇で ああ呟く想いも掻き消されて 確かに触れていた心の奥 届かないのその肌を滑る指じゃ 張り詰めた糸ただ緩ます夜に こんな声は要らない? 秘めたものと 思い出と 傾けてみても 揺らめいて雫が落ちるだけ 胸の痺れを 滲ませてくれるなら このまま 溶かして ねえ グラスの中 音をたてながら 少しずつ増えてく虚しさも 形のある 記憶さえも全て 噛み砕いて飲み干してよ ああ どうしても 分からない 本当の愛なんてさ もう いつまでも 探していられないの あなたに触れていた心の奥 届かないの その肌を滑る指じゃ 今は揺れている静かなこの街も 包んで寄り添っている 浮かんでいた氷の 明かりも途絶えて 夜の中 吸い込まれていくの 思い出さないで 忘れないでいてよ お願い 溶かして ねえ