その女の子は空を見上げては 何か言った 聞き取れなかった まだ少し冷たい春風に 気を取られ 聞き取れなかった その女の子は既にいなかった 空を見上げた いつもの空だ まだ少し冷たい春風も 慣れてくると 暖かいもんだ 長い夢を見てました そろそろ目覚ましが鳴る頃 朝食は焼きたてのパンがいいな なんてね この世界を駆け抜けて行く 振り返らず駆け抜けて行く 落としたもの拾ったのなら あなたにあげるよ いつの間にか大人になって 色んなこと忘れていって この世界もやがては消える 嘘だよ 嘘だよ わたしは時々 あなたを思い出すけど あなたは幻 いつでも幻 わたしは時々 あなたを思い出すけど あなたは幻 いつでも幻 わたしは時々 あなたを思い出すけど あなたは幻 いつでも幻 いつの間にか大人になった 何にも見えない 長い夢はもうすぐ終わる 嫌だよ 嫌だよ この世界を駆け抜けてきた 振り返らず駆け抜けてきた 落としたもの拾ったのなら 届けに来てよ 春風吹くこの坂道で いつもの空見上げてみた その向こうから何か聞こえた 気がした