恍惚の風 呼び水に あの公衆電話の中で 首しめた 雨はただ 降り続く この安眠ベッドの外は 血の海だ 右へはきっと向かえない もう半分以上も夜が満ちている 初めに聞いた あの声は もう1/3以上 消えかかるから 入れないところが 確かにある いのちよりも 深く 割れた線路 軋ませて あの満員電車は今日も立ち止まる 左の目はつぶれても この何にも見えない夜をみつめてる 答えはとうに尽きているけど 本当の声はついにきこえない 雨はたぶん降り続く このどうにもならない夜が 溺れてくまで 始めない 終わらない 誰も来ない 何処にも居ない 何にもしない 入れないところが確かに有る 帰れないところが確かに有る いのちよりも 遠く