「最期に相応しい言葉を紡ごう。 悲劇をかき分けた先には 何があるの? 見るのが怖い? 知ってしまうのが恐ろしい? ――いくよ、フィナーレへ」 原罪 崩落のcharade 偏在 品種改良されたFake 奪われた 射貫かれた 世界仮説偽証 キミは識らない 流れた涙の分だけ誰が 赦してきたのか? 代償は包帯では隠しきれない 脈打つ傷の数だけ綺麗事を捨てた 御高説ならいらない これが最後の旋律 世界記憶が暗示するように 巣食う病理 どんな手も 施しようがない程に浸食した "歯向かって" "抱き寄せて" "切り裂いて" "口づけて" 威光届かぬ闇の果てへ 望んで焦がれた 失望の浪費はしない 砕け散った硝子の欠片に かつてあった余白も思想も 輪郭さえも 何一つもう映りはしない 視界がぼやけて見えない―― 手のひらを零れ落ち 失ったモノたちは 幾夜を徹してでも 数えきれなくて 朧気で儚くて 濾過されたかのように 掬い取ることなんてできなくなって いく幻想 「死に物狂いで生きて、朽ちて、 途中で怖くなっても引き 返せなくて……。 汚れてから初めて、 綺麗なものを綺麗だったと知って。 ――あーあ、パレードは終わり。 あなたはひとり?」 途切れた足跡の数だけ置き捨てて それでも振り返ることは許されない 掠れた声の数だけ感傷投げ捨てた 御高説ならいらない これが最後の旋律 世界記憶が暗示するように 巣食う病理 どんな手も 施しようがない程に浸食し これこそが最終戦争 火蓋は切り落ちて進む秒針 灰色の雨を浴びながら夜を蹂躙して "受け入れろ" "吐いてでも" "倒れるな" "叶うまで" 盲目であれ 遂げたいなら 「十字架の数だけ物語があった」 「この旋律はきっと、遺言だ」 「再構築された神秘が現実となって 浮き上がる」 「神の声を聞いて、 セカイの鼓動を感じて」 「最期の扉のその先にあるものを 示して」 「――時は来た。 さあ、歌いましょう?」