しなる弓が放つ熱の 軌道追う闇が迫る背後を 振り返ることなく 焼けつく痛み去り 過ぎ行く過去 音に遺し届け 君の元へ 戻れない戻らない 懐かしい香り残る場所 あたたかな手を振り解き掴む 切り捨てた 歯痒い愛 まとわりついた過去の温度冷めた腕 抱えた孤独という名の自由 誰かが強いたルール 正誤判らず従う人々へ 降り掛かる暴力 届かない 痛みと声 抗い続け血を流しても 終わらない 愚者は生まれ続け 戻せない 解らない 行き場のない痛みと怒りを 音に変え 叫びつづけている 壊したい 壊せない 張り詰めた孤独を射り しなる弓起こす熱 音も矢も鳥も 進む前へ 傷つけて傷ついて 高く飛ぶ程にのしかかる 重さ耐えきれぬ手負いの鳥 飛び続け 恐れに耐え さらに高く 飛べるほど強く羽ばたいて 届く目的の地 傷ついた痛みに耐え 高く飛べば飛ぶ程に 力をつけ風に乗り 高く飛び続ける手負いの鳥