転がる体 血の跡を 踏みしめて歩く岸辺 憎しみの視線 争う声を 掻き消したサイレン あざれた畏怖を覆うように 降り積もる 灰の雪 ふわりと掌で溶けた 戻せないいくつもの傷と 帰れないあの場所は遠く 傍にいた温もりが 今は動かない 奪われて消えた 何もかも無機質で 冷えた静寂が ただ残されてた 這い出せない殻の中で とめられない叫びだけが 波に飲み込まれるように おだやかに 朽ち果てて行くなら 花瓶に挿した花が 萎れて枯れる 悲しくて あなたをみつめてた サヨナラ 戻せないいくつもの傷と 帰れないあの場所は遠く 傍にいた温もりが 今は動かない 奪われて消えた 何もかも無機質で 冷えた静寂が ただ残されてた [雲間からひとすじの光 やわらかく降りそそぎ溶かす 浄化する何もかも包み 再生の鐘の音が響く 朽ち果てて 種となりやがて 実るように またあの笑顔に もう一度会える日が来るのならば 地をはった根のそばに横たわり 君を待つだろう 雲間からひとすじの光 やわらかく降りそそぎ溶かす 私を残して] ふたりはまた会えるよ いつも傍にいる あたたかな光に 包まれて浄化され 消えていく この胸の中 確かに 鮮やかに あなたを遺して 戻せないいくつもの傷と 帰れないあの場所は遠く 傍にいた温もりが 今は動かない 奪われて消えた 何もかも無機質で 冷えた静寂が ただ残されてた