夏前に短く切った君の細い黒髪は 出発の日取りを遅らせたさ 扉のおもい喫茶店に たまに姿を現した 紅い紅茶に心を沈ませた 沈ませた 溶ける心気付かずに カップの底に揺れてた 僕の気持ち届かずに かき混ぜようとしていた 旅前に君に出逢った 逃げ水を追い掛けた 夏を待てずに太陽は僕を睨んだ 肌は赤く熱を上げた そして僕は空見上げた すれ違うまで雲の形をなぞった はにかんだ 溶ける心気付かずに カップの底に揺れてた 僕の気持ち届かずに かき混ぜようとしていた 旅支度急ぐ振りして心を隠した 溶ける心気付かずに カップの底に描れてた 僕の気持ち届かずに かき混ぜようとしていた