心に欲望が住んでいて 欲しいものが手に入らない度 爪を立てる 痛みは感じないのだけど 呼吸にさえ紛れてしまうほど 鈍く疼く どうか笑えますように そして満たせますように 胸に空いた穴を手で塞ぐように 隠す いつかは喜びも悲しみも 気付けば全部消えてしまって 感情のない日々が根差していく どうすれば 虚しくて 不甲斐無い私を「全部正解だ」って 許せるのでしょう 解らないよ 後悔は感じないのだけど 閉じ込めた気持ち 内側に軋む痛み これで笑えますように もう傷つかないように 抜け落ちた淡い感傷に浸るように 沈み込んでいく ずっと誰かの幸福の形を 心に押し込んで騙していた 埋まることの無い一人遊び 体温が滲んでいく そんな風に 喜びも悲しみも 気付けば全部消えてしまって 感情のない日々が根差していた どうしても 拙くて 変われない 私の全部 抱えて生きて 間違いだらけでも、気付いていく 冴えない日常に 芽吹いていく