薄明かり 窓の向こうの 君がいた街を照らしてた 少し広い 閉め切った 部屋の隅に置いた花が揺れた 気がしたんだ 届かない 届くことのない 日常に流れてたメロディー あの頃は 響かなかった 言葉が今僕を震わせる 当たり前の景色も 当たり前の幸せも 砂の城より脆く 崩れ去ってしまうよ 「本当のさよなら」なんて 認めたくなくて 目をそらした 日が落ちたドアを開けたら そこにあるはずの影が なかった 記憶の中で生きている 君はあの時だってそう ずっと笑っていたな 静かな覚悟を決めて 残酷な運命に漕ぎ出して行ったんだ 僕は弱いから怖いけど 暗い道の向こうへ 進まなくちゃ 生きていくよ 心配しなくていい 「永遠のさよなら」をしても 聴こえて来るから 温かい鼓動が 何十年先の向こうでも ずっと待っていてくれたなら 約束されていたはずの 幸せの中を共に歩いて行こう