昨夜お前が終電を逃して 鶯谷のホテル街 僕がお前を見かけたこと 言ってしまおうか悩んでいる途中 隣のジジイがビイルをこぼした 口論になりそうだったけど いっちゃん奥の赤いソファーで 泣いてる女に気い散って アイツに電話を 何度もかけようとして 結局番号忘れてもうて何もせんで 佇まい カウンタアから誰が頼んだのかも 知らん 飲みかけの酒を飲みながら ぐでんぐでんになって 朝からぶらぶらと 不稔池まで来てしまったけんど 犬っころ 一人散歩する婆さんニ匹 横切る間 睡蓮の咲く時期を待ち遠しいなんて 話してます 僕は"もう海開きや"言うて その時すでに裸でした