君の首もと ボタンに絡まる わたしの髪は 細いネコ毛 イジワル言えば 笑ってほどいた きれいな指が スキだったんだ 撫でてくれてアリガト わたしの長い髪を その手のなかで ずっと暴れていたかった 陽だまり やさしく 泣き出しそうに しあわせ、だったの 短く切った 首が少し寒い 今はなくした 長いネコ毛 「誰の胸にも 繋がらず生きる」 今のわたしの自己満足 さまようネコの 運命でもね 君のとなりが スキだったよ 撫でてくれてアリガト わたしの遠い夢も その手のなかでずっと 大きくなっていた 甘えることしか知らずに 揺らしていた髪 何度もクシを入れて サヨナラしたけれど 今なら分かるよ 君にもらった 愛の匂いも やさしい嘘も しあわせ、だったの