久遠、月は満ちた 茜色に揺れて… ※臨・兵・闘・者・皆・陣・列・ 在・前※ 籠目、篭女、 朱い月と某は無垢なる皇が為 籠目、篭女、嗚呼、染まれば、 《紅彩の焔へと…》 籠目、篭女、 籠の鳥は揺ら揺らと羽根を拡げて 籠目、篭女、逆さに揺れ、 咎深き血を身に宿すか… 《人で有った頃のように…》 ※臨・兵・闘・者・皆・陣・列・ 在・前※ 籠目、篭女、朱い月と、只、 其方を求め叫ぶ 籠目、篭女、 泪に濡れ…《紅い鬼火を纏い》 籠目、篭女、 籠の鳥は燃え尽きる花火の如く 籠目、篭女、風に吹かれ、 白い灰と身を散らした 《泡沫と、陽炎と…》