夢を持ちなさいと言われて、 選んだ夢がありました。 親や先生は決まって、 とても褒めてくれました。 期待の目が何個も何個も 向けられる場所からは、 もう散々だって言葉も、 力無く落ちては消えてゆくのです。 何でこんな思いを しなければいけないのかと、 立ち止まる横を駆け上る風は、 何て自由で綺麗なのでしょう。 いっそこのまま 見送り役でいようか。 それなら自分の足りないところ、 向き合わなくていい。 今夜逃げ込んだ先に、 また君の面影探している。 不甲斐ないや。 <♪> どうして上手に出来ないの。 理由を求められました。 本心を言うと悲しむから、 模範を示しました。 ただ君だけは理解してくれた。 笑わず聞いてくれたから、 本当に本当に嬉しくて、 捨てなくてもいいと 教えてもらえたよ。 なのに。 <♪> いつの頃から、悲しいこともあると 知ってはいたけど、 僕はまだ君と語った日々に 近づくことも ままならないから、 いよいよ諦めるときかもしれないと 思い始めた。 君と一緒じゃなきゃ、 意味が無いんだ。 いっそこのまま 見送り役でいようか。 出会えた人達の思い出には 残らなくたっていい。 でも逃げ込んだ先に、 君の言葉が残っていた。 ”夢を追うあなたへ” ねえ、聞こえているかい。 あの日にくれたように笑ってよ。 想いは届くから、続くから、 やめないで。 君なら行けるさ。