ねえ 窓の外 黄色いれもんの月が なんだ 寝息立てて 何一つ 聞いてないのね もう 顔を見てると なんでもよくなってくる ああ 風が吹いて 枝があんなに揺れてる 欠けるのか 満ちるのか 曖昧で 微妙な感じ 頼りない腕の中 居心地がいい ほら 笑ってる 小さなれもんの月が たぶん 真面目なこと 話しても 何処吹く風ね そうね 考えるのを やめたときに解るかも ああ 屋根の上に 星があんなにたくさん 自分でも 持て余す 気まぐれな心の迷路 二人なら謎が謎 四次元の謎 丸くない 尖らない 合わせ目がしっくりこない あやふやな温もりに 包まれて 今日も眠るの