見えている月にはうさぎは 住んでなかったいくつかあるうちの ひとつには見覚えがあるような花が 咲いてることもなくは ないように見えてた ほんのちょっとだけど でも彼はその花が 呼んでるように見えた 行きたいと思ってた あそこには誰もいないはずだったし 音のすき間もないくらい 静かな場所だと思い込んでたから 火星のスコーピオン やわらかなベッドもあったけど彼は エンジのソファでいつも眠っていた おしゃべりニックが いつ来てもいいように ベルの音が鳴ったら すぐドアに行けるように 火星のスコーピオン いつだって願ってた神にも空にも どうしても僕の針は誰かを傷つけて しまうから嫌なんだ どうか僕の針から毒を抜いてくれよ やせすぎたっていいから 火星のスコーピオン