溢れ落ちるモノクロの初雪 二度目の冬 慣れ方さえ忘れ 吐息が白に変わる頃に 君はそっと旅立った 無邪気な笑顔で ポケットの中右手忍ばせてさ 人目気にする僕と二人の足跡が 溶けてしまう前に また我儘で困らせてよ いっそ大嫌いになるくらい 「時が解決」 というなら針を元に戻してよ かじかむ左手包んだ あの日君がくれたマフラー 部屋に置き去りのまま 街に煌めく イルミネーションやけに眩しくてさ 君と同じ匂いを探してしまうんだ 居るはずもないのに もし願い事が叶うなら ずっと幸せでいて下さい 「夢は叶う」 というならどんな努力すればいい? 強がりも虚しく逢いたい もう一度だけ逢えないかな? ずっと変わらず愛してました また我儘で困らせてよ いっそ大嫌いになるくらい 「時が解決」 というなら針を元に戻してよ 初雪と眠るあの夜に 溢れ出した空白の痛みは 雪に変わり掌に溶けた