笑顔だって 言葉だって どこか作られた様な感触 演じている 演じている 望まれるものを差し出すため その場しのぎ お茶を濁し 自前の仮面で渡るロープ 繰り返して 繰り返して もう止められないんだ 貼り付けた 口調も性格も 二度と剥がせなくなって でもさ そうじゃないと 生きていけないんでしょう 当たり障りの無いような 役を選んで飲み込んで 自分が霞みだした 僕は誰だ 僕は何だ 何を欲しがって生きてるんだ? 誰のために 何をもって その役 演じてんの? 相手によって変わる"僕"や それ用に作り上げた"僕"で ずっと心がもたれて 気持ちが悪く 吐きそうだよ 柔らかな 心の表面を 嘘で一つ包んだって やがて 息苦しくなってしまうんだよ 照明の 熱が刺さって 見透かされてしまっても 離れないでほしいんだ 治らないんだよ 素直になれずに ありのままに笑えずに 分からないんだよ 自分が何者か 必要以上に怖がってさ ありふれた 思いや感情が 僕に馴染むと思っていた それが まともに生きるための 処方だと 貼り付けた 口調も性格も 二度と剥がせなくなって でもさ そうじゃないと 生きていけないんでしょう 無理をして 痛んで 泣いたって 誰にも見せなくて 滑稽な人になってゆく 拍手がまばらに鳴っている