父の日になれば お酒を贈るよ 大切そうに 飲んでくれているんでしょう? 実は知ってるよ 酔うと泣きながら 私の話すること いつも不器用で 喧嘩っ早くて 天邪鬼なその性格は 誰に似たんだろう? 私も変わらないか あなた譲りの涙脆さも あぁ 夏になれば 得意気に乗せてくれたバイク 思い出す あぁ 背中越しにみてた 景色は美しくて モンスターみたいに その大きな 背中追いかけていたこと 転んで抱き寄せてくれる手は 太陽みたいに温かかったこと おかしいでしょ? ふと思い出すのは こんな何気ないような日々 嬉しいはずなのになぜだかね 涙がこぼれそうで 仕事帰りには 爪の奥が黒くて 「汚いよなぁ」って 気にしていたけど 家族のためにいつも戦ってきた 証でしょ その手は何よりも美しいよ あぁ 秋の日には 肩車届きそうな夕焼け空で あぁ どこまででも行けそうに どこまでも自由だったね モンスターみたいに その大きな 背中一人追い越して 私なりに歩んでこれたのは 変わらない場所があったから 今は二つの影が揺らぎ 握り返す小さな手に あなたがくれた愛を やさしさを 私も繋いでいくよ たった一人 あなたという大きな 愛に包まれていたんだ 離れてしまってもこの気持ちは いつまでも忘れられないよ この先もきっと思い出すのは こんな何気ないような日々 嬉しいはずなのに なぜだかね 涙が止まらないよ 父の日になればお酒を贈るよ 大切そうに 飲んでくれているんでしょう? 来年も贈るから 期待していてよね 見守っていてね