ジルヴェルト、 今夜はここで休むといいさ 柱の向こう側で献灯会をしよう ”嘘か誠かなんて僕らと違う 幸せとまやかし 全てまがい物” 「あちらとこちらの境には 川も崖もない 橋が落ちてく先にはもう 後がない、ない、ない 朝霧が頬をかすめて 切り裂いて、落ち込んで、 夜露が当たり散らす 声の限り、限り、限り、限り 砂漠の月の都には あなたが待ってるの?」 これは見ての通り おとぎ話 ジルヴェルト、 今夜はここで休むといいさ 柱の向こう側はもう別の世界 「ここから先には来ちゃダメ、と あれほど言ったのに 誘惑だらけのこの雪に 負けてしまったのね、のね、ねぇ 風が心を持って、 連れ去って、まき散らして 波が愛を奮って、 力の限り、限り、限り、限り 時間旅行が終わるとは 誰も言ってないよ」 これはわかる通り おとぎ話 ジルヴェルト、 今夜はこれで終わりにしよう 君の夢喰いたちが嘆く その前に いい夢を。
