(野良猫のように生きてみたい 塀を渡り 木の上よじ登る もしもあの空をすこし掴めたら 君にもすこしだけ分けてあげれるよ 世界は狂ったように廻り 愛しい君をおきざりにして なんて奴だ! そのおかげで 木の影でずっと待ちぼうけ.. いくつもの今日を照らした光 通りを胸を張って歩く あんなことを言った僕にも 理由があるとどうかわかってほしい 今何をしてる?) 温かな朝に微睡みたい 僕は独り 並んだ木の上を 優雅な様子で泳いでゆく 見下ろす道の端、紫陽花が揺れる 重なり歪んだ夜のとばり かき分け 君に追いつこうにも 虚しいわ この心は溶けてゆく 無言の空に 何もない今日が懐かしくて ひとり、向かった夜の海 閉じた瞼の向こうには 光はなくて 夢もなくて 形があると 今日も繰り返す