Track by綿菓子かんろ
秋雨が 頬をさしているから 耐えきれず 声をあげたのでしょう 横文字の譜本で 歌うことは もう この先永永 叶わないのでしょう 濡れた表紙を みつめていた 弓張月も また みつめていた 光の洩れる 屋根のしたで 誰かの 風吹く 疑惑とともに ざわめく心も 滴る雫も 攫ってゆくのでしょう 秋晴れの陽だまり 町外れにて きっとまだあなたは 憶えているのでしょう 落ち重なる 誰かの形見へ 二言もいらない 打鍵だけ