探していた 大切なものを掴みに ぼやけた色だけが頼りで 手を伸ばして 指先に触れたく願った まだ届かない もどかしさ まどろみが 連れ去ろうとしている 暗い部屋の中 沈み込んでしまいそう 今日も夜を置いてゆく 引きずる迷いもなく つまづかないようにそっと 夜を降りてゆく軋む足音もなく 温もりを感じて 夜を置いてゆく柔らかな感覚が 夢のようにリアルな 夜を降りてゆく着地点求めて 歩き回る歩き回った とろり溶けた夢の中の入り口で 甘い香りに誘われて くるり回る針の音たちだけが カラフルに動いてゆく まどろみに 飲み込まれそうになってる 暗い部屋の中 戻れなくなりそうだから 今夜 夜を置いてゆく 引きずる迷いもなく つまづかないようにそっと 夜を降りてゆく軋む足音もなく 温もりを感じて 夜を置いてゆく柔らかな感覚が 夢のようにリアルな 夜を降りてゆく着地点求め 明日に踏み込んだ