いつだったかな 微睡の中で風が あなたの髪を揺らした いつだったかな 幻を見たように 綺麗な夢を見たのは 私の凍えきった心を溶かすような 暖かくてやわらかな風と 共に運んできた めっきり世界が変わるような 私が私じゃなくなっちゃうくらいに 始まりはいつだって 桜のころ 桜のころ 小さくても一輪一輪 力強く咲き誇ってる こんなに短いあいだに私 あいだに私とあなた巡り会ったんだ 夜駆けるあなたと私 いつだったっけな いつからだったのかな あなたの後ろ姿ばかり 見るようになったのは こんなつもりじゃなかった 知らないうちに覚えた泣き顔すらも 好きだった 好きだったの どうしようもないくらい 始まりはいつだって 桜のころ 桜のころ 春が夏に溶ける前に 力強く咲き誇る こんなに短いあいだにあなた あいだにあなたと私 離れ離れになったんだ あなたを思うのは 桜のころ 桜のころ どうかわたしだけの 大切なお守りになって つぎは笑顔で 会えますように 会えますように 奇跡のように美しく 降り注ぐ思い出は 青い空に映える薄桃色で 逢えますように 始まりはいつだって 桜のころ 桜のころ