なんて事のない朝 毎日ボタンを押すだけ でも僕はどうしても 勇気のスイッチを押せない ああ僕はそうだ ぶつけるはずだった思いは 話すはずだった言葉は 解けて溶けて霧になっていく 隙間から射した太陽は 朝のもやに隠れた 心に渦巻く感情は 殻を破れずに 回る回る 水に流されて 縋るものもないまま ぐるぐると 回る回る 恋に浮ついて 答えを得られぬまま 放浪している 日差し射す正午に 濡れたシャツやズボンが 風に身を任せ 同じ動作を繰り返す 君に会ってから 僕の心は宙吊りだ 賢い返しもできず 生乾きのまま 鼓動が聞こえるほどに 周りが見えなくなって 日が暮れ 乾いた唇に気づかずに 揺れる揺れる 風に煽られて なにも決めれないまま ゆらゆらと 揺れる揺れる 皆に流されて 気持ちが分からないまま 身を投げ出して ああ、怖いなぁ 僕の体は 人工の闇に 沈んでいく ああ、暗いなぁ 僕の視界は 黒ずんだ雲に 奪われていく さあ、今、霧を払い 日が昇る方に泳ぎだそう 回る回る 水を掻き分けて 確かなものを探し ぐるぐると 回る回る 恋に向き合って 答えを得ようとして 手を伸ばしている 自分で出した答えで 未来を選べ