夕暮れ 灯り出す灯りが 誰かの帰りを待っているようで 足速に背を向けた 気づかない振りした 差し伸べられた手が こっちを見ている気がした 心だとか 愛だとか 形のないものばかりに振り回されて くだらない くだらない それでいい 吐き出せないまま降り積もってく 言葉も 想いも 眺めるだけ 降り始めた雨 ゆっくり 流れてく雑踏が 誰かの歩幅で動いているようで 足速に通り抜けた 寄りかかった壁が やけに無機質で 体温を奪っていく 心だとか 愛だとか 形のないものばかりに足を取られて くだらない くだらない それでいい 触れられない温度を探すより もうこれ以上失くさないように 雨に濡れたまま 言葉だとか 想いとか 形のないものばかりに振り回されて くだらない くだらない それでいい 目に見えない温もり探すより もうこれ以上失くさないように 捨て去ったものばかり 通り過ぎるたびに振り返って 上手く歩けなくなるくらいなら 心だとか 愛だとか 形のないものを求めて躓くのは もう沢山だ 雨は止まない
