道路を走る車の全てに 人が乗ってると改めて知り 横断歩道の青でさえ 渡りにくくなりました あの時 全く納得できなかったけど それを口にせずいた理由は 気持ちを言うこと恐れてではなく 場の空気を読んだのです 考えが一周して 「空気なんて読むな」 世ん中の流れ そんな中でやけど どうか 空気を読んでほしい 歩く時も心のウインカーを 出してほしい 意見を押せば他人と揉め 意見殺せば他人事で そのバランスが難しくて 正しさこそがぶつかる理由で 気付けぬ人が足を広げ 気付ける人が肩を狭める その帳尻に腹が立って なんでこっちが気を 遣わなあかんねん? どこにも角を立てないように自分を 作っていたら どこにも角が立たないように自分を 作ってみたら きれいなきれいな○になりました けれども それをよく見てみると ○ではなくて ただの0でした 形を成さず 消えておりました 「自己中」なんて若いうち 悪口 25こえた途端 褒め言葉? 疎まれようが俺はこだわる 面倒くさいぐらいにこだわる 相手の意見変えんでもいいけど 自分の意見曲げんでもいいでしょ? はいもいいえも力がいる 曖昧にするから後で揉める 「しなかった後悔の方が残る」 余計な助言やって思う だから俺ははっきりと断って しない行為をする決断をした ドアの閉まりの悪いサウナ内にて 俺を含め二人だけがいて そこへもう一人が入ってきて ドアを閉めたけど 半開きで 初めからいてた人 一番端で 気になるのか ドアめっちゃ見てる けど一番ドアから遠くにいて んで俺はドアの目の前にいてる 今すぐにでもギュッと閉めたいが 今ここでそれをしてしまうと 今入った一人が 悪者みたいな風になるまいか? んーまいった いっそ出よかな? んで閉めよかな? いやでもそこまでせなあかんかな? 頭ん中 浮かんだ案 時計見るふりしてドアを開けて 閉めた 俺が思うに 空気読むとは 知らんふりや合わせることじゃない 二者以上の気持ちを思うこと 未来思うことやと思うとお 意見を押せば他人と揉め 意見殺せば他人事で そのバランスが難しくて 正しさこそがぶつかる理由で 気付けぬ人が道を塞ぎ 気付ける人が速度変える その釣り合いに腹が立って なんでこっちが気を 配らなあかんねん? 見えない眉毛がつり上がる瞬間を 目撃してしまうあなたは 言葉に耳を塞ぎたくとも 同時にその眉に気付かせようとする そうなれば もう談笑の中に笑い声なんて 聞くことは出来ない 手の甲つねり 気付いてもらうよう 笑顔の端っこを引きつらす 足が不自由なおばあちゃんが自動 ドアに真っ直ぐ向かっている 閉まりかかったドア その近くに りんご特売のダンボール箱が とっさにとった優しさに気付かれ 思わぬ「ありがとう」が届く 気遣いだらけで生きづらかった 世間が少し輝いて 俺は赤くなる