♪ お気に入りの リュックを背負って 朝焼けの駅のなかへ 一番列車に間に合ったなら ゆっくりと身をまかせよう 心踊る ミュージックホーンが ためらいがちな 背中を押す ずっと呼びかけていた 僕の小さな声 はかない星のように瞬く でも信じられるかい 通り過ぎた街が まだ見ぬ世界を 隠していること ♪ 蜃気楼や不意の夕立も 飲み込んで列車は行く 読みたい本も聴きたい曲も あるけれど身をゆだねよう 流線形の彗星になって 川を越え 山をくぐり 70の駅を結んで出来た 星座に名前を付けよう 心満たす 展望席の景色 季節に染まる人の暮らし ずっと夢に見ていた この一歩は小さくて 見慣れた地図を行ったり来たり でも信じてみよう 通り過ぎた日々が まだ見ぬ世界を 映してくれること ♪ トンネルの先の光 揺らめくなかに 「いつかは会える」と 誓った君がいた あきれるほど探しているのは あの日の僕らの影法師 ♪ まばたきひとつで 時間や距離を超えて 会いに行けたなら... 長い長い旅路は続く この線路のように ♪ リュックを持ち上げ 改札口を抜けて 振り返る駅の 空には一番星 ♪