時の流れが ゆるやかになったようね こうして肌を合わせて コバルトの海をただよえば 胸の谷間に 砂の粒 落としながら ささやく愛の言葉を 南の風がもてあそぶ 風があそぶ 心までも服をぬぎ 愛の日を いく日も重ね 灼けた肌を飾るのは 今はもう何もない姿 入江には小舟が浮かび 昼さがりは のどかに過ぎて 天国 月が上れば 花の香が強く流れ 唇までも香ぐわしく 歌をうたい 黒髪は愛にゆれる 海の音をききながら 抱き合うおさなごのように 二人 同じ夢を見て あの頃は遠い日のように てのひらにサンゴのかけら 愛の時はゆっくり過ぎて 天国 海の音をききながら 抱き合うおさなごのように 二人 同じ夢を見て あの頃は遠い日のように 海の音をききながら 抱き合うおさなごのように…