触れ 尖る 育つ 穏やかな鼓動は また 鈍に入り 声のうねり 止まる 画廊 吠える とぐろ へ 立ち上る 隠れ方 見て 確かめて 木目をすり抜ける 岩の 孤塔 (森林の中を泳いでいく 切る掘る見えなくなる) あなたは遠い丘 霞に消えて 定まらぬ時間の抜け殻 ばかりが 残ってく 硝子越しの空 捩れてる 滑らかな 爆音前に沿う 乞う どきどき雪を漕ぐ 砂浜に似た そのなにか 刻むこと忘れた 未来の私 が見ている 戸張を 揺する影を 光の魚 に寄せて 作りだすの 嘘の波紋と ほら ほら 何処で 気がついていたの 塊が あなたは居ない穴 霞も 閉じて 夕暮れの模型をも壊したままで 追い裂ける雲を越え 変わる 人の窪み と 硝子 空 祈る 痛みと眠る