もう一度だけ光のない夜に眠りたい 重い身体摩って 天井を見上げては そのまま動けない僕がいる 美味しいものを食べたいとかじゃ 別になくて 今日にタイムカードを 押したいだけなのに 空っぽのお腹の中に棲みついた 「悲しみ」が今日も 僕と遊びたがる 飼い慣らせないんだ 満たせない僕のこのアペタイト 愛する人がいる 愛せない僕がいる 甲斐性ない優しさで傷つくより 僕は涙を抱いて眠る夜がある 思い出に蓋をして 現状に目を伏せては そのまま笑えない僕がいる 美味しいものを 美味しいとは思えなくて 今日一日をふやかして シンクに捨てたみたいだ 空っぽのお腹の中を満たしてる 「悲しみ」に今日も 僕は縋り泣いている いい加減何か食べなきゃな いい加減君を吐かなくちゃ 愛おしいけどいつかは バイバイしなきゃな いい加減前を向かなくちゃ いい加減にしてよ ついてくるなよ でも この痛みも僕の一部だから 飼い慣らせないんだ 愛おしい僕のこのアペタイト 愛せない世界で 泣きながら生きてる 開錠できない首輪に 繋いだままの 「悲しみ」を抱いて出かけよう いつか僕を愛せるように